日本再生歯科医学会誌(略称:再生歯誌) 18巻1号 pp.1-4
2020.3.30
Journal of the Japanese Association of Regenerative Dentistry
(J Jpn Assoc Regenerative Dent)
ISSN 1348-9615


光重合型MTA系覆髄材料
セラカルLC について


株式会社モリムラ

石井 里花


 セラカルLCは,X線造影性を備え,HEMAを配合しない, ケイ酸カルシウムを配合した光重合型MTA系覆髄材料である.セラカルLCに配合する親水性レジンは独自のもので, 象牙細管液と浸透性をもちながらも, 溶解し難い特性をもつ.セラカルLC適用後,象牙細管液はセラカルLC中に吸収されると同時に,カルシウムイオンと水酸化物イオンを放出し,歯牙の直接的反応のひとつとして,歯牙本来の封鎖性を潜在させるアパタイトが,セラカルLC直下に形成される.この生体親和性とアパタイト形成補助能が,歯髄保護の重要なかつ積極的な役割を果たす.セラカルLCは,シリンジに装填されており,湿潤象牙質あるいは露髄面に直接輸送することができる.手練和,輸送用インストルメント,あるいは粉材を必要としない.セラカルLCは,積層厚さ1mmを20秒間の光重合させる覆髄材料である.


キーワード: レジン強化型ケイ酸カルシウム,MTA,覆髄

(MINI REVIEW)

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https://doi.org/10.11223/jard.18.1<全文公開>