2021年12月11日(土) オンライン開催(プログラム)

大会テーマ『歯科再生医療の実用化の現状と未来』

大会長 齋藤 正寛(東北大学エコロジー歯学講座歯科保存学分野)

準備委員長 八幡 祥生(東北大学エコロジー歯学講座歯科保存学分野)



学術大会長 挨拶
このたび、第19回日本再生歯科医学会学術大会の会長を拝命することができ、心から感謝申し上げます。本大会でご発表頂く先生方、ならびにここまでご協力頂きました学会関係者各位に感謝申し上げます。
 今回の学会では新型コロナウイルス感染症(COVID19)の感染拡大は収まったものの、未だに感染のリスクを最小限に抑えるための対応が必用な状況と判断して、オンラインの開催とさせて頂きました。関係各位および学会員が一同する対面開催はできませんでしたが、ライブ配信で情報提供させて頂くことになりました。
 本学術大会では「歯科再生医療の実用化の現状と未来」をテーマとして、再生医療の実用化に関わる研究者と行政からの情報提供を融合させたシンポジウムを企画しました。再生医療の概念が 2000 年初頭に提唱されて以来、本邦では多くの研究開発が実施され、近年では臨床応用されるまで発展してきました。一方、COVID19 によるパンデミックで「メイドインジャパン」の少なさに気づき、本邦における産業力強化が求められています。大学では新産業のイノベーションとなる基礎研究の発展が求められており、アカデミアにおける研究体制も変わりつつあります。その中で再生医療は健康・医療分野における革新的医療技術としてバイオ医薬・再生医療関連事業としての市場拡大が期待されています。再生医療分野は歯科が最も関わりやすい先端医療であり、実際に多くの大学およびクリニックの先生方がこの分野に関わっています。このような状況を鑑みて、東北で活躍する再生医療に関わる歯科医師を中心としたシンポジウムを企画させて頂きました。東北大学からは歯科におけるiPS細胞研究の第一人者である江草宏教授、リグロスの研究開発に携わってきた山田聡教授、歯内療法と再生医療を融合した臨床研究を進めている八幡祥生講師、行政側の立場として東北厚生局の鎌野優弥再生医療等推進専門官にご登壇頂くことになりました。このシンポジウムでは再生医療研究の最新情報と臨床応用に関わる現状を共有し、今後歯科界で取り組むべき再生医療の実用化と課題について議論できればと考えております。また多くの一般演題にもご応募くださり、研究発表を通じて会員の皆様と交流を深めていきたいと思います。
 本大会は基礎系、臨床系に限らず、医学系、医工学系を含む多分野の方々が集まります。このような異なる視点で議論を深め本学会が新たな再生医療のイノベーションを提供する活発な学会になることを祈念してご挨拶とさせて頂きます。

東北大学大学院歯学研究科エコロジー歯学講座歯科保存学分野

齋藤 正寛




19回大会プログラム・抄録集(要パスワード)(pdf:531kB)




参加される皆様へ

この度の日本再生歯科医学会学術大会につきましては、Web 開催となりましたにもかかわらず、多数の参加登録をいただき、誠に有り難うございました。各種企画講演、一般演題ともに、参加者限定の専用アドレスにて以下の要領での公開となります。


1. 学術大会から送信されるZoomアドレスからご参加ください。
2. 視聴に関しては当日リアルタイムのみとなりますのでよろしくお願い致します。
学術大会の現地開催がかなわず誠に残念ではございますが、各位にご理解・ご協力をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。

口頭発表者へのお願い

口演時間は、一般演題は発表8分です。また、質疑応答は2分です。
発言は、座長の指示に従って下さい。
MP4 ファイルにて動画データを提出して頂き、運営側にて動画配信致します。
動画配信終了後、リアルタイムで質疑応答を行いますので、発表時間 15 分前にはZoomアドレスにご参加ください。


タイムスケジュール


9:20 開会の挨拶(大会長 齋藤 正寛)

9:25 会長挨拶  会長  堤 定美 (京都大学 名誉教授)


9:30 一般演題 口演発表1(口演時間8分・質疑応答2分)
座長:八幡 祥生 先生
1-1 ラット頭蓋冠欠損モデルにおけるα-リン酸三カルシウムとゼラチンの複合スポンジを用いた脱分化脂肪細胞による骨再生
妻野 誠仁 先生
(大阪歯科大学大学院歯学研究科口腔外科学)

1-2 歯科用根管拡大装置として使用したPEEK材の根管清掃への影響
岡村 友玄 先生
(大阪歯科大学口腔病理学講座)

1-3 ブタ顎骨由来未分化骨芽細胞様細胞(PAOB)の分離培養技術の開発
原田 芙太巴 先生
(東北大学歯科保存学分野)

1-4 ZnO and CuO nanocomposites addition in adhesive system inhibits matrix metallopritein.
Altankhishig Bayarchimeg 先生
(北海道医療大学歯学部う蝕制御治療学分野)

1-5 ReFit Dentalを用いたGBR法を歯根端切除術に適用した臨床報告
柿内 裕輔 先生
(東北大学歯科保存学分野)

1-6 アルカリ性EDTA溶液の抗菌効果と細胞傷害性
佐藤 武則 先生
(神奈川歯科大学歯学部 口腔生化学分野)

1-7 プレミックスタイプのMTA根管充填材の生体適合性と水和反応
橋本 典也 先生
(大阪歯科大学歯科理工学講座)



10:45 一般演題 口演発表2(口演時間8分・質疑応答2分)
座長:柿内 裕輔 先生
2-1 義歯床用裏装材によるマウス由来ES-D3細胞とBalb/c 3T3細胞との細胞生存率の比較
横山 直史 先生
(大阪歯科大学歯科理工学講座)

2-2 Development of osteoblast based bone regeneration therapy
VENKATAIAH VENKATA SURESH先生
(東北大学歯科保存学分野)

2-3 The effects of dentin phosphophoryn-derived RGD peptides on the proliferation and differentiation of human dental pulp stem cells in-vitro
Tubayesha Hassan先生
(北海道医療大学歯学部う蝕制御治療学分野)

2-4 未分化骨芽細胞-3次元足場材を用いた自家移植モデルにおける再生骨の解析
鈴木 重人 先生
(東北大学歯科保存学分野)

2-5 亜鉛による象牙質脱灰抑制効果効果のIn-air micro PIXE/PIGE分析
櫻井 雅彦 先生
(北海道医療大学歯学部う蝕制御治療学分野)

2-6 微粉末状CAD/CAM用ハイブリッドレジンおよびセラミック材料がおよぼす細胞生存率と酸化ストレスの検討
中井 真理子 先生
(大阪歯科大学歯科理工学講座)

2-7 体内溶解時間を制御可能な高純度マグネシウム製骨再生機器の開発
堤 定美 先生
(京都大学)



12:00 総会(Zoomにて)

12:30 お昼休憩



13:00〜14:40 シンポジウム

「リグロスによる歯周組織再生医療」
山田 聡 先生
(東北大学大学院歯学研究科歯内歯周治療学分野 教授)

「細胞を利用した再生歯科補綴治療法の開発」
江草 宏 先生
(東北大学大学院歯学研究科分子・再生歯科補綴学分野 教授)

「自己血製剤を用いた歯根端切除術の多施設共同臨床研究」
八幡 祥生 先生
(東北大学大学院歯学研究科エコロジー歯学講座歯科保存学分野 講師)

「再生医療安全確保法と歯科における再生医療の現状」
鎌野 優弥 先生
(厚生労働省東北厚生局健康福祉部医事課再生医療等推進専門官)



15:00〜15:10 優秀発表者賞発表

15:10〜15:15 閉会の挨拶(準備委員長 八幡 祥生)



第19回日本再生歯科医学会学術大会プログラム(pdf版,231KB)